KOUJIN SUGAHARA MUSEUM 菅原洸人オンライン美術館
 
 
菅原洸人オンライン美術館

パリの八百屋と屋台の焼栗屋

「下町の八百屋」も「坂道の果物屋」も、店先にパレットを広げたように、カラフルな野菜や果物が並び、眺めていて楽しい作品です。入口からは店主とやりとりしているお客の姿も見えます。フランス人が経営する店なら、ワインやチーズなども揃っているかもしれません。移民が経営する店であれば、エキゾティックな食材が揃っていることでしょう。

「焼栗屋」は秋から冬にかけてのパリの風物詩。エディット・ピアフの「Paris」という曲にも歌われている、パリらしいモチーフです。伯父は、屋台の焼栗屋をずいぶんたくさん描いていたように思います。その多くがサムホールの小さな作品だったと記憶しています。このページでご紹介する作品も、2点ともサムホールです。

伯父の日記「パリの独り言」から(1989年)

「・・・夕焼けが美しい、グラン・パレ遠望を描く。寒くなったのでメトロでサン・ドニへ、焼栗の熱いのを買って食べながらぶらぶら歩く。美味い。パリの冬はこれに限る。・・・」(11月某日)

伯父の日記「初冬パリ日記」から(1991年)

「・・・外へ出ると寒い、朝から文字通り暗雲たちこめる感じだ。72番のバスでニューヨーク通りの近代美術館へ。ジャコメッティの全貌を見せる催しがあるのだ。入場料40F。初期には平面の彫塑もやっていたのは初見。デッサン、油彩、彫刻と彼独特の緊張感のある造形感覚は見事。また、政府の手厚い保護も羨ましいことだ。今年最高の寒さの中を帰る。サン・ポール駅の出入り口の焼栗屋からはじめて買って食べながら帰る。・・・」(12月3日)


作品ページもくじ

パリのカフェ1
パリのカフェ2
パリのカフェ3
パリのバー etc.
パリのクレープ屋
パリの八百屋と屋台の焼栗屋
パリの花屋
パリの雑貨屋と衣料品店
パリの靴屋
パリの酒屋 etc.
パリの骨董屋と蚤の市
パリの蚤の市
パリのメトロと広告のある壁
パリの街角1
パリの街角2
パリの下町
サン・マルタン運河1
サン・マルタン運河2
モンマルトル界隈1
モンマルトル界隈2
サクレ・クール寺院1
サクレ・クール寺院2
サクレ・クール寺院3
ノートルダム寺院1
ノートルダム寺院2
パリの公園1
パリの公園2
コンコルド広場界隈
ポン・ヌフ界隈
セーヌ川畔1
セーヌ川畔2
セーヌ川畔3
セーヌ川畔4
セーヌ川畔5
セーヌ川畔6
エッフェル搭が見える風景
メニルモンタン地区ほか(パリ風景画完了)