KOUJIN SUGAHARA MUSEUM 菅原洸人オンライン美術館
 
 
菅原洸人オンライン美術館

パリのメトロと広告のある壁

伯父の油絵は、印象派と繋がっています。カンバスに載せられた絵の具は光のかけらであり、絵筆は決して輪郭を追いかけたりしません。カンバスに置かれた絵の具の跡は、近くで見ると現代美術のペインティングに見えたりもするのですが、ある一定の距離をとって見ると、例えばそれが人であることがわかり、人だとわかると、今度はその人の性別やだいたいの年齢から、身にまとっているものの素材や顔の表情までが見えてきます。なんて高度で素晴らしい技術なのでしょう。このページにはメトロの駅と広告のある壁を描いた作品を集めてみました。

伯父の日記「初冬パリ日記」から(1991年)

「・・・今日はサロン・ドートンヌのヴェルニサージュだ。4時ごろ出かける。雨降りで外では描けないからメトロのホームで人々を描く、メトロの乗客が覗いて過ぎていく。横でクロシャールも赤ワインの瓶を抱えて座ったり寝転んでいるから。でもここは暖かくて上に比べたら天国だ。空気は濁っているけど。・・・」(10月18日)

「・・・冬のパリでは珍しいほどの一日中の上天気。朝9時にアパートを出る。日曜日とてメトロの乗客もまばらで、ルンペンみたいな人もいるが、途中で駅員に何か言われてすごすご降りて行った。終点のニュイで降りたが時間が早いので、近くの古い壁の家を描いたりカフェで一服。・・・」(11月10日)

「・・・午前中どんよりと曇って今日も雨かと思ったら、昼からまずまずの天気、でも寒い。パンテオン界隈を歩いて3枚スケッチ。20年前に描いた所もあるが新しい発見もある。また佐伯祐三が描いた場所に再挑戦すべく、細い道の向こうに鐘楼の見える広場を描いたが、手が冷たくて風邪をひきそうなので中華の店で米など買って引き揚げる。・・・」(11月21日)


作品ページもくじ

パリのカフェ1
パリのカフェ2
パリのカフェ3
パリのバー etc.
パリのクレープ屋
パリの八百屋と屋台の焼栗屋
パリの花屋
パリの雑貨屋と衣料品店
パリの靴屋
パリの酒屋 etc.
パリの骨董屋と蚤の市
パリの蚤の市
パリのメトロと広告のある壁
パリの街角1
パリの街角2
パリの下町
サン・マルタン運河1
サン・マルタン運河2
モンマルトル界隈1
モンマルトル界隈2
サクレ・クール寺院1
サクレ・クール寺院2
サクレ・クール寺院3
ノートルダム寺院1
ノートルダム寺院2
パリの公園1
パリの公園2
コンコルド広場界隈
ポン・ヌフ界隈
セーヌ川畔1
セーヌ川畔2
セーヌ川畔3
セーヌ川畔4
セーヌ川畔5
セーヌ川畔6
エッフェル搭が見える風景
メニルモンタン地区ほか(パリ風景画完了)