KOUJIN SUGAHARA MUSEUM 菅原洸人オンライン美術館
 
 
菅原洸人オンライン美術館

パリの街角1

このページには、主に通りの名前がタイトルになっている作品を集めてみました。伯父のアトリエに残された作品には、通りや場所の名前がタイトルとなっているものはあまりありません。オペラ通り、パレ・ロワイヤル、マレ地区のサン・ポール通り、そしてリボリ通り。伯父の日記から、それぞれの街角について書かれている部分を探しました。

伯父の日記「パリの独り言」から(1989年)

「・・・そろそろ日本の味が恋しくなって、パンテオンの近くの『京子』へ行く。店が閉まっていてオペラ通りの方へ引っ越したと張り紙がしてある。10年前には軽食堂もやっていて、日本人の溜まり場で一種の憩いと情報交換の場で重宝したものだった。時の流れとはいえ、ちょっと淋しい。新しい店に行ってたくあん、福神漬けなど日本の味を買って帰る。10月も終わりだ。・・・」(10月X日)

「・・・今朝は憂鬱な曇天、パリらしい冬の空だ。ミルクを温めカフェ・オーレをつくる。ビスケット2枚、リンゴ。最後にジャスミンティ、このパリの朝食もあと1週間。東駅まで歩いて階段のある風景をスケッチ、また北駅へ行きメトロでシテに着いてノートルダムの彫刻を模写しようと思ったが、何か大衆向きなので止めた。次はパレ・ロワイヤルへ。夜が深まるにつれて寒くなるので『ひぐま』に入りチャンポンを食べた。・・・」(11月X日)

伯父の日記「初冬パリ日記」から(1991年)

「・・・パリ第1日目。2か月借りたアパートはマレ地区で、すぐ横にはピカソ美術館があり画廊なども多く、いわゆる文教地区らしく、静かでいいところだ。メトロの駅はサン・ポールとランブトーが近くで便利だ。今日は暮らしのための必需品買いだ。角の小さな店で、塩、砂糖、果物などを買う。ついでに郵便局に行って家に第一報のハガキを出す。・・・」(10月3日)

「・・・毎晩夜中に目が覚めて、仕方なく本を読んだりラジオを聴いたりするが、なかなか寝られず困る。今朝は特にボーッとしている。それでもグアッシュの仕事をして、午後出かけたが、メトロがストで仕方なく近くを探るべくリボリ通りを歩く。市役所辺りまで行ったら思いがけなく面白い構図があって魅力的な下町だ。ケガの功名か。夜が長いからリボリ通りをぶらぶら散歩する。靴屋とか家具屋のウインドーが明るく美しい。初冬の夜気を頬に感じながら裏道へ入ると、かのユトリロの初期の作品と同じような構図が見つかる。夜の風情も中々良い。往復40分、夜の小さな旅。・・・」(10月24日)

作品ページもくじ

パリのカフェ1
パリのカフェ2
パリのカフェ3
パリのバー etc.
パリのクレープ屋
パリの八百屋と屋台の焼栗屋
パリの花屋
パリの雑貨屋と衣料品店
パリの靴屋
パリの酒屋 etc.
パリの骨董屋と蚤の市
パリの蚤の市
パリのメトロと広告のある壁
パリの街角1
パリの街角2
パリの下町
サン・マルタン運河1
サン・マルタン運河2
モンマルトル界隈1
モンマルトル界隈2
サクレ・クール寺院1
サクレ・クール寺院2
サクレ・クール寺院3
ノートルダム寺院1
ノートルダム寺院2
パリの公園1
パリの公園2
コンコルド広場界隈
ポン・ヌフ界隈
セーヌ川畔1
セーヌ川畔2
セーヌ川畔3
セーヌ川畔4
セーヌ川畔5
セーヌ川畔6
エッフェル搭が見える風景
メニルモンタン地区ほか(パリ風景画完了)