KOUJIN SUGAHARA MUSEUM 菅原洸人オンライン美術館
新緑公園 パリ(3号油絵/006/製作年不明)
新緑公園 パリ(4号油絵/040/製作年不明)
チュイルリー公園 パリ(8号油絵/020/製作年不明)
公園の売店 秋 パリ(3号油絵/033/2005)
無題 パリ(4号油絵/N.N./製作年不明)
菅原洸人オンライン美術館
パリの公園1
このページには公園の風景を描いた作品を集めました。伯父はチュイルリー公園がお気に入りだったようで、日記にもこの公園の名前が度々登場します。パリの中心街を取材した日に、一息つく場所でもあったようです。アトリエには、鮮やかな青で描かれた公園の売店を主題とする作品が多く残されていました。
伯父の日記「パリの独り言」から(1989年)
「・・・朝七時、パリに来てからも日本と同じ七時に頃に起きるようになった。ひとしきりザーっと雨が天窓を打つ。パンとカフェオーレ。果物の朝食。雲の間に青空が覗く。不安定な初冬の天気だ。それに合わせて生活するのだ。雨が上がったので東銀へ出かける。オペラ通りは日本人多し。お互いに知らぬ顔、勿論だが・・・。雨上がりのチュイルリー公園は美しい。リボリ通りの店を眺めて歩く。人出多し。コンコルドを通りシャンゼリゼへ向かう。両側は黄葉の大きな並木道が美しい・・・」(10月末頃)
伯父の日記「初冬パリ日記」から(1991年)
「・・・チュイルリー公園をゆっくり取材する。巨きな並木に黄葉がかった緑の美しさ、所々に置いてあるマイヨール他の彫刻との調和、樹木の間にかいま見る建造物との配置は実に壮大、この国の都市計画の見事さに、自然と人間の在り方を教えられる感じだ。ペタンクのムッシュたちの真剣さ、子供たちとマダムらの華やかな賑わいに、冬の前のしばしの和やかさを見る。・・・」(11月8日)
「ベンチのそばにマロニエの実が一つ落ちた
つややかなマーブル色
秋を含んでひんやり冷たいのを握って
午後のチュイルリー公園を歩こう」(11月8日)
「・・・外へ出たら割合暖かだった。チュイルリー駅で降りて公園やセーヌ河畔を取材。今年は黄葉が遅いようでまだ緑が濃い。去年と何か雰囲気が違うけど、とにかく仕事をせねばと描き回る。まさに大正人間仕事中毒の典型的なもんで。サン・ミッシェルで画材を買い、そのままサン・ジェルマン通りを歩いて中華の店で食品と白菜を買う。1個16フラン。帰って早速漬物にする。明日が楽しみだ。・・・」(11月25日)
「・・・午後チュイルリー公園に画板や水彩用具を持って出かける。現場で直接に水彩で人物クロッキーをしようと思ったのである。公園で遊んでいるのや、通行人など、またペタンクに興じているムッシュたち、どれも面白く生きのいいのが出来る。来年5月に来たらグアッシュでもこれをやろう。・・・」(11月29日)
「・・・今日も寒かった。マドレーヌの大韓航空の事務所に行ってリコンファメーションを依頼。9日夜のフライトOKで一安心。少し気が楽になってチュイルリー公園をぶらぶら歩く。すっかり葉を落として黒々と立つ樹木の間のマイヨールの彫刻が素晴らしい。巨匠の作品を手で触れるのは嬉しい事だ。・・・」(12月2日)
「黒々と裸木の並ぶ公園の 噴水は風に斜めに飛びぬ」
「落葉しく公園並木の中央に マイヨールの裸婦巨きくよこたわる」(12月2日)
伯父の日記「パリの呟き」から(1992年)
「・・・昼からチュイルリー公園とセーヌ河畔を取材して歩く。当然だが見馴れた秋冬の色彩とちがってとまどう。・・・」(5月14日)
「・・・午後雨があがったので水彩用具を持ってチュイルリー公園へ。樹木の間の売店や日光浴の人々など華やかな風物を水彩スケッチする。マイヨールのおおらかな彫刻を入れたりして面白いのが出来た。その後コンコルドからセーヌ河畔を歩いて写生。いろいろ課題はあるが現場での水彩写生に一つの可能性がありそうだ。・・・」(5月29日)
「・・・家内たちの帰国が近づいたのでマドレーヌ通りの大韓航空の事務所に連れて行ってリコンファメーションをさせる。みんなOK。その後コンコルド広場のオランジェリー美術館に3人を入れて、外の木陰で一服。この暑いのに街頭画家が一人店をひらいている。ご苦労さん。広場には日本人観光客が多い。満足して出てきた皆と一緒にチュイルリー公園にはいり並木の陰を歩く。老人は木陰のベンチに憩いヤング館は上半身裸で日向ぼっこ肌をピンクにしている。抱き合って動かないのもいる。樹木の敷いたの青い六角形の売店の白い椅子に座ってオレンジジュースを飲む。搾りたてのジュースは美味い。・・・」(6月15日)
作品ページもくじ
パリのカフェ1
パリのカフェ2
パリのカフェ3
パリのバー etc.
パリのクレープ屋
パリの八百屋と屋台の焼栗屋
パリの花屋
パリの雑貨屋と衣料品店
パリの靴屋
パリの酒屋 etc.
パリの骨董屋と蚤の市
パリの蚤の市
パリのメトロと広告のある壁
パリの街角1
パリの街角2
パリの下町
サン・マルタン運河1
サン・マルタン運河2
モンマルトル界隈1
モンマルトル界隈2
サクレ・クール寺院1
サクレ・クール寺院2
サクレ・クール寺院3
ノートルダム寺院1
ノートルダム寺院2
パリの公園1
パリの公園2
コンコルド広場界隈
ポン・ヌフ界隈
セーヌ川畔1
セーヌ川畔2
セーヌ川畔3
セーヌ川畔4
セーヌ川畔5
セーヌ川畔6
エッフェル搭が見える風景
メニルモンタン地区ほか(パリ風景画完了)
パリの公園1
このページには公園の風景を描いた作品を集めました。伯父はチュイルリー公園がお気に入りだったようで、日記にもこの公園の名前が度々登場します。パリの中心街を取材した日に、一息つく場所でもあったようです。アトリエには、鮮やかな青で描かれた公園の売店を主題とする作品が多く残されていました。
伯父の日記「パリの独り言」から(1989年)
「・・・朝七時、パリに来てからも日本と同じ七時に頃に起きるようになった。ひとしきりザーっと雨が天窓を打つ。パンとカフェオーレ。果物の朝食。雲の間に青空が覗く。不安定な初冬の天気だ。それに合わせて生活するのだ。雨が上がったので東銀へ出かける。オペラ通りは日本人多し。お互いに知らぬ顔、勿論だが・・・。雨上がりのチュイルリー公園は美しい。リボリ通りの店を眺めて歩く。人出多し。コンコルドを通りシャンゼリゼへ向かう。両側は黄葉の大きな並木道が美しい・・・」(10月末頃)
伯父の日記「初冬パリ日記」から(1991年)
「・・・チュイルリー公園をゆっくり取材する。巨きな並木に黄葉がかった緑の美しさ、所々に置いてあるマイヨール他の彫刻との調和、樹木の間にかいま見る建造物との配置は実に壮大、この国の都市計画の見事さに、自然と人間の在り方を教えられる感じだ。ペタンクのムッシュたちの真剣さ、子供たちとマダムらの華やかな賑わいに、冬の前のしばしの和やかさを見る。・・・」(11月8日)
「ベンチのそばにマロニエの実が一つ落ちた
つややかなマーブル色
秋を含んでひんやり冷たいのを握って
午後のチュイルリー公園を歩こう」(11月8日)
「・・・外へ出たら割合暖かだった。チュイルリー駅で降りて公園やセーヌ河畔を取材。今年は黄葉が遅いようでまだ緑が濃い。去年と何か雰囲気が違うけど、とにかく仕事をせねばと描き回る。まさに大正人間仕事中毒の典型的なもんで。サン・ミッシェルで画材を買い、そのままサン・ジェルマン通りを歩いて中華の店で食品と白菜を買う。1個16フラン。帰って早速漬物にする。明日が楽しみだ。・・・」(11月25日)
「・・・午後チュイルリー公園に画板や水彩用具を持って出かける。現場で直接に水彩で人物クロッキーをしようと思ったのである。公園で遊んでいるのや、通行人など、またペタンクに興じているムッシュたち、どれも面白く生きのいいのが出来る。来年5月に来たらグアッシュでもこれをやろう。・・・」(11月29日)
「・・・今日も寒かった。マドレーヌの大韓航空の事務所に行ってリコンファメーションを依頼。9日夜のフライトOKで一安心。少し気が楽になってチュイルリー公園をぶらぶら歩く。すっかり葉を落として黒々と立つ樹木の間のマイヨールの彫刻が素晴らしい。巨匠の作品を手で触れるのは嬉しい事だ。・・・」(12月2日)
「黒々と裸木の並ぶ公園の 噴水は風に斜めに飛びぬ」
「落葉しく公園並木の中央に マイヨールの裸婦巨きくよこたわる」(12月2日)
伯父の日記「パリの呟き」から(1992年)
「・・・昼からチュイルリー公園とセーヌ河畔を取材して歩く。当然だが見馴れた秋冬の色彩とちがってとまどう。・・・」(5月14日)
「・・・午後雨があがったので水彩用具を持ってチュイルリー公園へ。樹木の間の売店や日光浴の人々など華やかな風物を水彩スケッチする。マイヨールのおおらかな彫刻を入れたりして面白いのが出来た。その後コンコルドからセーヌ河畔を歩いて写生。いろいろ課題はあるが現場での水彩写生に一つの可能性がありそうだ。・・・」(5月29日)
「・・・家内たちの帰国が近づいたのでマドレーヌ通りの大韓航空の事務所に連れて行ってリコンファメーションをさせる。みんなOK。その後コンコルド広場のオランジェリー美術館に3人を入れて、外の木陰で一服。この暑いのに街頭画家が一人店をひらいている。ご苦労さん。広場には日本人観光客が多い。満足して出てきた皆と一緒にチュイルリー公園にはいり並木の陰を歩く。老人は木陰のベンチに憩いヤング館は上半身裸で日向ぼっこ肌をピンクにしている。抱き合って動かないのもいる。樹木の敷いたの青い六角形の売店の白い椅子に座ってオレンジジュースを飲む。搾りたてのジュースは美味い。・・・」(6月15日)
作品ページもくじ
パリのカフェ1
パリのカフェ2
パリのカフェ3
パリのバー etc.
パリのクレープ屋
パリの八百屋と屋台の焼栗屋
パリの花屋
パリの雑貨屋と衣料品店
パリの靴屋
パリの酒屋 etc.
パリの骨董屋と蚤の市
パリの蚤の市
パリのメトロと広告のある壁
パリの街角1
パリの街角2
パリの下町
サン・マルタン運河1
サン・マルタン運河2
モンマルトル界隈1
モンマルトル界隈2
サクレ・クール寺院1
サクレ・クール寺院2
サクレ・クール寺院3
ノートルダム寺院1
ノートルダム寺院2
パリの公園1
パリの公園2
コンコルド広場界隈
ポン・ヌフ界隈
セーヌ川畔1
セーヌ川畔2
セーヌ川畔3
セーヌ川畔4
セーヌ川畔5
セーヌ川畔6
エッフェル搭が見える風景
メニルモンタン地区ほか(パリ風景画完了)